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いつか帰るところ

   
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本当の漫画の話をしよう
まんがるせセカンドシーズン

ルーリングはこう。読んで欲しい推薦作品を一つ決めて当日までに読んでくるコンセプチュアル。
作品に対する自分の思ったこととかを覚え書きな感じで。
リンクが2巻とかなのはそっちの表紙のほうが好きだから。



自薦作。高校の時にげんしけん・G戦場ヘヴンズドアと併せて三作読んで相当影響受けてる作品…のはず。他二作に比べて反面教師的な見方をしてたのは間違いないと思うけど。
web連載してたものが出版社の倒産で単行本化が頓挫しそうなところをIKKIが拾って120ページもの加筆で全四巻で完結、って作品だけど、それでも終わりのまとめ方には賛否、いや否の意見が結構あった。主人公が最終話でなんか急に人格者な感じになって終わるのとか、双子もっと掘り下げて欲しかったとか、惜しいところが。
他の課題図書読んでるときもそうだし、何を読んでても何を観ててもずっとそうなんだけど、自分の抱えてるコンプレックスの中で一番デカいのが、「なりたいもの」と「したいこと」って全然別で、「なりたいもの」が先行しちゃった人はどうすればいいんだって感じの事で、その果てに心が潰れちゃった平松さんの事を忘れないでおこうみたいな、作品に対して一番思うことはそれです。そう言ってたかどうかあまり覚えてないけど多分伝わってるとは思う。
あと桂坂先輩に対するリストカット萌えは(ものがものだけに全然人前で言えないけど)本当にあって、自暴自棄で堕ちてくキャラはいてもリストカットに限るとなかなかいないし(訊いたけど反応もあまりなかったし)、これからもっと掘り下げていきたいと思います。




日高がるせ推薦作。いにお大登場。
やっぱりがるせさんも浅野いにおをしゃらくせえと思ってた時期はあったらしく、そこを一周回って良い感じに肯定できるようになってきたって最近の作品。
俺は一読だとこの作品が一番難しくて、語る取っ掛かりもあまり見つけられなかったんだけど、自分の抱えてる孤独やトラウマを隠して「普通の女の子」を演じるシーンがすごく好きってこととか、結局磯辺の兄貴の呪いが最後の最後まで解けてなかったこととか、見方のヒントになるような話を聞けた、感じかなあ。
ヨイコノミライが「リアルなものをファンタジーに描いてる」作品に対して、うみべの女の子は「ファンタジーなものをリアルに描いてる」作品で真逆っていう見方はすごくしっくり納得できた、と思う。
あとはヴィレバンのPOPの洒落臭さとかの話もした。いにお作品を語るとどうしても作者本人の話になるとか、西島大介とか、なんかそういう。なんだかんだでしゃらくさいものをしゃらくせえと思う感情を共有できたので、ちょっと安心した。
あのリアルめいたエロ描写そのものに関してはあまり触れなかった(編集長が山本直樹だからまあそういうことだよねって感じに落ち着いた)けど、うんこはよくないよ!。自分にスカ属性がないってことをしっかり確認できたのが一番の収穫かもしれない。



秋津 1 (ビームコミックス)
室井大資
エンターブレイン

まさゆめ推薦作。親父が大暴れ。
ビームらしいクスクス笑えるシュールギャグ漫画。どうでもいいツナギのコマを大きくかつ超描き込んで、オチのコマを小さくかつ適当にする流れとテンポが気持ちいい。寄生獣様とカロリーメイトがやっぱハイライトだと思う。
さゆくんがこれ挙げてなかったらほんとに重い人間関係の漫画で重い話をするだけの会になってた可能性ゼロじゃなかったしオアシスになってくれてた。秋津からギャグ漫画に思うこととかの話もできたけど、ラッキーマンは通らないとやっぱ深くは掘り下げられなさそう。
前日に結構無理してボンボン坂高校演劇部読んだのは時間と体力のすげー無駄だったと思ってたけどこのギャグ漫画の話で話題に出せたから無駄にならなくてよかったってちょっと思った。




シンク推薦作。ひぐちアサの爆弾漫画。
読む時のコンディションでその都度作品に対して思うことが違くなる、沼みたいな呪いの漫画。そういう自分も全然呪われたクチで、思うことかなり多かったので読みなおすこと前提で本棚にシュートした。
よく云う何者にもなれない感とか、なりたいものとやりたいことがアレしちゃうこととかに対して、「いいことをいいとおもってやるしかない」っていうのは、明確な回答に感じられる。これから自分で確認しにいかなきゃいけない事でもあるけど。
「そんなに身近じゃない人の死」に対する集団でいるみんなそれぞれの見方が凄いってこととかは、大学のサークルとかの集団の感じにあまり覚えがなくてちょっとアレだったけど、弓為さんのつらみはちょっとわかった。
死んだ人が、終わった物語が一番綺麗に分析できるみたいな作りにどうしてもなっちゃうのは、思ったけど言わなかった。そういうこと考えてたら悲しくてちょっと泣きそうになってた。
スミオちゃんの髪の乾いてく描写とか、ヤエの髪型が毎回変わることとかよりも、自分で読んだときはセリフの言い回しにばかり注目してたので、一読とはいえちゃんと絵を読んでないなって感じがすこしあって、えー、がんばります。


まとめ。やっぱ漫画の読み方って人によってかなり違うなって思った。行間やなんでもないコマとか、単純な女の子の可愛さとかキャラクター掘り下げてほしいとか。自分で読むとどうしても作品通して言いたいメッセージを探してセリフの解釈とかばかりしてるきらいがある。小説を薄い濃度で読んでるのと大差ない感じだ。
思い返すと途中で話したアートの見方がわかんないこととか動画文化への苦手意識みたいなものもなにかその辺りにある気がする。
いいと思うものをいいって言い切るのが下手くそなのか、美しさを見つけるアンテナが短いのか。
センスを磨くときが来てるのは間違いないのでなんかそういう方向にがんばってアレしていきたいです。
個人的には発見の多くて有意義ないい会でした。ありがとう。またやりたいです。
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1989/05/07
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